第574章 これが妹に償う態度か?

東弥は言葉に詰まり、きまりが悪そうに視線を泳がせた。

「なんだよ、そんな目で俺を見て」

西都は東弥の前に歩み寄ると、冷ややかな視線を浴びせた。

「兄貴、妹への償いだなんだって口では立派なこと言っておいて、なんでまたあいつを陥れようとした? あまつさえ、妹の事業まで奪おうとして」

東弥は一歩後ずさった。

「西都、俺だって高坂家をもっと大きくしたいと思っただけだ。家が落ちぶれたままで、あの檸檬が俺たちを相手にすると思うか?」

「違うな。兄貴、それはただのエゴだ。もう一度チャンスがあるなら、今度こそ妹に償いたいって言ってたじゃないか。目の前にその機会があったのに、どうして逃したんだ?」

東弥...

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