第593章 帝都サークルのプリンス、彼女を公式発表

檸檬は、まさかあの若い義母から食事に誘われるとは思ってもみなかった。

「行きたくないなら、断ってもいいのよ」と詩乃は言った。

檸檬は小さく溜息をつく。

「あの顔を見ると、どうしても生理的な嫌悪感が湧いてくるの。それに、あの時は誰であっても私と千謙は助けたわ。食事なんて必要ない。気持ちだけで十分だと伝えて」

詩乃は頷いた。

「わかったわ。葉山さんに気負いする必要は全くないと伝えておく」

檸檬はその件をすぐに頭から追い出し、資料に目を落とした。一分一秒も無駄にはできない。

時間は瞬く間に過ぎ、携帯の振動で我に返る。メッセージの着信だ。

確認すると、千謙からだった。

『会議がいつ終わるか...

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