第597章 檸檬は今、光り輝く

その光景を目にした檸檬は不快感を隠そうともせず、踵を返して反対側へと歩き出した。あの連中と顔を合わせるつもりなど毛頭ない。

裁判が終わって以来、彼女は高坂家の人間とは連絡を絶っていた。

最初は南斗からメッセージが届いていたが、檸檬が一度も返信しなかったため、次第に通知も来なくなった。

全てが終わったかのような、静寂と平穏。

だが、檸檬が姿を現すと、東弥がすぐに気づいた。彼の視線が檸檬の背中を追う。

その東弥の視線を追うようにして、詩織もまた檸檬の存在に気づいた。

詩織は口元に冷ややかな笑みを浮かべると、身を翻してその場を離れていく。

南斗が東弥に向かって言った。

「株式会社カエデ...

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