第598章 これでいきなり親に会うの?

檸檬は東弥を冷ややかな目で見据えた。

「かつて『PZコーポレーション』に買収され、解体されかけたことを忘れたのですか? 彼らと手を組むなんて、虎の尾を踏むようなものです」

「その懸念も考慮した。だが、『高坂グループ』はこれ以上ないほど追い詰められている。何もしなければ、待っているのは破産だけだ」

東弥は檸檬に視線を向けた。

「以前、お前にグループに戻らないかと聞いた時、お前は断っただろう。本当なら戻ってきてもらうのが一番なんだ。そうすれば、父さんと母さんが残した会社を立て直せるはずだから」

檸檬は口元に嘲りの色を浮かべた。

「それはあり得ません」

その場の空気を和らげようと、南斗が口を...

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