第603章 これは千謙の裸の写真?

突然、千謙に後ろから抱きすくめられ、檸檬はびくりと肩を震わせた。

千謙は檸檬を腕の中に閉じ込めたまま、耳元で囁く。

「なにを一人で笑ってるんだ?」

「……千謙さんの裸の写真を拝見していたんですよ。一歳の時のですけど」

檸檬の手には一枚の写真があった。そこには、赤い金太郎腹掛けを身につけ、額にこれまた小さな赤い鉢巻を巻いた赤ん坊が写っている。愛らしいとしか言いようがない姿だ。

千謙はすかさずその写真を奪い取ると、裏返しにして押さえつけた。

「俺の裸を見たんだな。なら公平を期すために、俺も相応のものを見るべきだろう?」

言うが早いか、千謙は檸檬をベッドに押し倒し、アルバムを邪魔にならない...

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