第610章 実は英子と湘子は関係があった

英子の姿を目にした瞬間、檸檬の心に不快な陰りが差した。

檸檬は冷ややかな口調で告げる。

「葉山さん、道を空けていただけませんか」

英子は気まずそうな表情を浮かべ、一歩後ずさった。

「他意はないんです。ただ、こちらの西都さんが詩乃さんを救ったと伺いまして。素晴らしいことだと思って、お礼を申し上げに来ただけで……」

そう口にしながらも、彼女の視線は西都に注がれたままだ。

西都が冷淡に言い放つ。

「俺が動いたのは、あくまで妹の手前だ」

英子は食い下がる。

「それは存じております。ですが、やはりお礼を」

「必要ない」

西都は英子に対し、氷のような態度を崩さないまま、そのまま集中治療室へと...

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