第615章 まさか彼も転生者なのか?

檸檬は東弥を見つめるだけで、その書類を受け取ろうとはしなかった。

東弥は決まり悪そうに口を開く。

「これは会社の配当金だ。父さんと母さんの遺言通り、お前が受け取るべきものなんだ」

檸檬は意外に思った。東弥がいつからそんな善人になったというのか。

そこへ南斗が歩み寄ってくる。

「お前の正当な権利だ。受け取っておけ」

檸檬は書類に一瞥をくれると、それを素直に受け取った。

父と母が遺してくれたものだ。自分のものであることに間違いはない。

今度は西都が近づいてきた。

「あの友人の様子はどうだ?」

「今はとても順調です」

詩乃のことになると、檸檬の表情が自然と和らいだ。

食事が終わると...

ログインして続きを読む