第618章 あの悪夢は、果たして本当か嘘か

檸檬はちびちびと水を飲みながら、南斗の表情をじっと窺っていた。

南斗の瞳には複雑な色が混じり、声は掠れていた。

「実は、俺も悪夢を見たんだ」

「どんな夢ですか?」

以前、西都も前世の夢を見たと言っていたが、それは断片的なものに過ぎなかったはずだ。

南斗は重い口を開いた。

「お前が死ぬ夢だ。お前の死体は氷のように冷たくて、俺がいくら温めようとしても温まらない。あの夢はあまりにリアルすぎた。だから目が覚めた後、どうしてもお前の顔が見たくなって、ここへ来たんだ。だが、まさかお前も悪夢を見ていたとはな」

檸檬はうつむいた。南斗もまた、彼女が精神病院で死ぬ光景を夢に見たのだろうか。

おそ...

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