第633章 巡り巡っても精神病院からは逃れられない

まさか、この精神病院の名前を再び耳にする日が来るとは、檸檬は夢にも思わなかった。

前世、彼女はそこに閉じ込められ、あそこで命を落としたのだ。

「どうした? 顔色が悪いぞ」

陽太が檸檬の異変に気づき、声をかけてくる。

「いえ……それより、あの英子はその精神病院で何を?」

「現在はまだ調査中だ。俺の部下も、英子側に勘づかれるのを恐れてあまり深追いはできていない。だが、あの女が精神病院に行くからには、必ず何か理由があるはずだ」

檸檬も、それが単なる偶然だとは思えなかった。

数ある病院の中で、なぜ、よりにもよって青葉精神病院を選んだのか。

檸檬はどうしても腑に落ちないものを感じていた。...

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