第660章 身の程を知らない者

激怒する千謙の姿を見て、檸檬はむしろ冷静さを取り戻していた。

まさか殺し屋を雇うところまで追い詰められているとは。よほど私を排除したいらしい。

ほどなくして、檸檬の元に詩乃から電話がかかってきた。

「闇サイトであなたへの殺害依頼が出てるって噂よ」

「知ってるわ。でも依頼主はあの古狸じゃなくて、昨晩私たちに煽られて癇癪を起していた方だと思う」

「詩織のこと? 今の彼女に殺し屋を雇う度胸なんてあるの? それにそんな大金、どこから?」

檸檬は薄く笑った。

「忘れないで、詩織は今もPZコーポレーションの看板を掲げているのよ。投資のピンハネ分があるはずだわ。あれだけの人数を騙したんだもの、...

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