第668章 君と湘子はどういう関係だ

その瞬間、広間の空気は異様なほど重苦しく張り詰めた。

詩乃はさらに追及する。

「おば様、どうして黙っておいでなのですか?」

湘子が詩乃の方を向き口を開きかけた。

「私が言うわ」

それを遮るように、英子が声を張り上げる。

「私が、あの子の叔母なのよ」

湘子は驚愕に目を見開いた。

「なっ……? 何言ってるの? 貴女は……」

英子の眼差しは凍えるほど冷たく、湘子を射抜いていた。彼女は湘子の手を強く握り締めると、一語一語噛み含めるように言った。

「私が貴女の叔母よ。……貴女の両親がしでかした事のせいで、親戚だと名乗り出たくなかっただけ」

英子はさらに声を潜め、耳元で囁く。

「余計なことを言...

ログインして続きを読む