第673章 今回は全ての計画が狂わされた

確かに、その夜、英子は一睡もしていなかったと言っていい。

湘子と自分との関係が、檸檬に知られたこと——その事実を知った瞬間、彼女は即座に腹を決めたのだ。

計画を前倒しにする。

檸檬という少女を侮ることはできない。何より、その背後には千謙がついている。あの名家の一族を甘く見れば、足元をすくわれるのはこちらだ。

現時点では、檸檬はまだ英子が湘子の実の母親であることまでは掴んでいないかもしれない。だが、糸をたぐり寄せていけば、いずれ必ず綻びは見つかる。

あの「相沢の元締め」の死だって、証拠が皆無だったわけではないのだから。

ただ、檸檬側がそこまで想定していなかったからこそ、見逃されていた...

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