第679章 ならば正装で殴り込み

病院で千謙を見舞ったあと、すぐに篠崎家から迎えの者がやってきた。

檸檬はそのまま、篠崎家の本邸へと向かうことになった。

出迎えた篠崎夫人は、目を赤く腫らしたまま檸檬の腕にすがりついた。

「しばらくの間、本邸に戻って私たちと一緒に暮らしましょう。そのほうが私たちも安心だし、あなたの世話もできるわ」

「お気遣いなく、篠崎おば様。仕事もありますし、決まった時間に帰ってこられないかもしれませんから」

篠崎夫人は優しく微笑んだ。

「構わないわ。あなたの行動を縛るつもりなんてないもの。ただ、仕事が終わったらここへ帰ってきてちょうだい。ここがあなたの家なのだから」

檸檬は深く息を吐き出した。

実のと...

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