第684章 私がPZコーポレーションの社長だ

檸檬は、呆れたような視線を詩織に向けた。まさかこの期に及んで、味方の足を引っ張るとは。

もっとも、無残に殴打された彼女の姿を見れば、その心情も理解できなくはない。

詩織は今まさに春の世を謳歌していたはずが、宴席の場で突然、中村家の人間によって暴力的な制裁を受けたのだ。その屈辱と怒りは、到底飲み込めるものではないだろう。

だが、詩織は英子の意図を汲み取れていないようだ。あろうことか、警察を呼ぼうとしている。

この状況に、英子は信じられないといった表情で詩織を見つめた。

「望月さん、怪我をしているなら病院へ行きなさい。治療費は会社が持つわ」

しかし、詩織は納得がいかない様子で食い下がる...

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