第700章 これは高坂檸檬の自業自得ではないか?

葉山英子は愕然とした表情を浮かべた。

彼女は悲鳴のような大声を上げる。

「やめて、やめてちょうだい!」

中村詩乃は冷ややかな目で葉山英子を見下ろした。

「言え」

葉山英子は中村詩乃を睨み返す。

「言うことは全部言ったわ。傑はあんたの弟でしょう? せっかく助けたのに、どうして見殺しにできるのよ?」

葉山英子は、中村詩乃が本当にそんなことをするとは信じられなかった。

これはすべて芝居に違いない。自分を追い詰め、あの連中の隠れ場所を吐かせるための演技だ。

そう高を括っていた、その時。

傍らの医療機器が、神経を逆撫でするような警告音を上げ始めた。

中村詩乃は無表情のまま葉山英子に告げる...

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