第707章 誰が俺を善人だと言った

高坂西都は篠崎誠を鋭く睨みつけた。

「俺の妹の運命は、誰にも変えさせない」

篠崎千謙が立ち上がる。その表情は凍りついたように無機質だった。

「捜索を続けろ。遠くへは行っていないはずだ。出入りする全車両を封鎖しろ。篠崎家のコネを総動員するんだ。どれだけ恨まれようと構わん、あの子を見つけ出せ」

高坂西都は篠崎千謙の背中を見つめた。あの男、雰囲気がまるで別人のように変わってしまった。

その時、篠崎誠が高坂西都を乱暴に突き飛ばした。

「失せろ。高坂家の人間なんざ、ろくなやつがいない」

高坂西都がやり返そうと身構えるが、高坂北斗が割って入った。

「よせ、仲間割れしてる場合か。今は人捜しが先だ」

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