第708章 高坂家の人にも容疑がある

高坂東弥は高坂西都を見つめた。

「どうするつもりだ?」

高坂西都は前を見据えたまま答える。

「そのうちわかるよ」

「西都、今すぐ教えろ」

「何をそんなに焦ってるんだい? 高坂檸檬は俺の妹だぞ。害を加えるわけがないだろう。俺が選んだ道こそが、あいつにとって正解なんだ」

結局のところ、高坂檸檬は篠崎家の連中と一緒にいると、あまりにもお人好しすぎるのだ。

一度人生をやり直したからといって、世界を救えるとでも思っているのか。

そんなことをしても、あいつに危険が及ぶだけだ。

だから彼が高坂檸檬を連れ去るのだ。あの連中から遠ざけ、将来くだらないことに心を砕く必要がないように。ただ何も知らず、...

ログインして続きを読む