第710章 警察が来ても証拠は必要だろ?

中村詩乃は言葉を失った。証拠があれば、とっくにこんな態度はとっていない。

証拠がないからこそ、こうなっているのだ。

高坂東弥はその隙を見逃さなかった。彼は畳みかけるように言った。

「証拠なんてねえんだろ? いきなり押しかけてきて言いがかりをつけて、家捜しだと? 警察だって令状がなきゃ無理だぞ。篠崎家ってのはそんなに偉いのかよ」

篠崎千謙は冷ややかな視線を高坂東弥に向けた。

「何をそんなに焦っている?」

中村詩乃もそれに続く。

「そうよ。やましいことがないなら、どうして別荘の捜索を邪魔するの?」

「邪魔するのが当たり前だろうが! いきなり疑われて、怒らねえ奴がいるかよ。逆にお前らが檸檬を...

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