第714章 彼女は今一体どこに

高坂檸檬は小さな扉に開けられた小窓から、外の様子を窺った。

古城のような建築物に見える。

誘拐犯、あるいは葉山英子にこれほどの力があるのだろうか。

いや、今頃は葉山英子も望月詩織も、そして相沢湘子も捕まっているはずだ。

だとしたら、葉山英子のバックにいる人間か?

あの園区のボスか?

そうだ、そう推測するのが唯一の筋だ。

だが、園区のボスなら私の死を望んでいるはずではないか?

にしては、この待遇はあまりに良すぎる。

高坂檸檬は目の前に並べられた食事を見つめる。食べるべきか、否か。

まあいい、食べよう。

相手の手に落ちた今、腹が減っていては逃げる力も湧かない。

高坂檸檬は変に...

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