第715章 この場所は私の悪夢

まさか、この孤島に連れてこられるとは思いもしなかった。

前世、死ぬ直前に最後に訪れた場所。そして、ここで腎臓を奪われ、顔を焼かれた場所だ。

高坂西都は頷く。

「ああ、その通りだ。だが、ここなら安全だ」

もう二度と、あんな危険な目には遭わせない。

高坂檸檬は冷ややかな嘲笑を浮かべた。

「携帯、返してください」

「ここではゆっくり静養してくれ。食べたいものや飲みたいものがあれば何でも言っていい。前にも海が好きだと言っていただろう? 景色もいいし、散歩や水遊び、ダイビングだって自由にできる」

西都の言葉に、檸檬は差し出した手をゆっくりと握りしめた。

瞳は静まり返っている。

「私の携帯を...

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