第755章 高坂檸檬は本当に私たちを受け入れたのか

高坂南斗は高坂檸檬との面会を終えると、その感触を他の兄弟たちに洗いざらい共有した。

高坂東弥は、困惑の色を隠せない。

「高坂檸檬は、本当に何も覚えていないのか? 俺たちのことを『兄』と呼ぶほどに」

実のところ、高坂東弥もまた高坂檸檬に対して深い罪悪感を抱いていた。だからこそ、今の今まで高坂檸檬に会いに行く勇気が出なかったのだ。

だが、高坂南斗の話を聞き、彼の心には幾分かの期待が芽生えていた。もう一度、高坂檸檬に「お兄さん」と呼んでもらいたい――そんな身勝手な願望が胸をよぎる。

高坂南斗は深く頷いた。

「ああ、間違いない。檸檬は本当に過去のことを覚えていないようだ。三男が結城楓の写真...

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