第763章 一緒に行くか、ここで死ぬか

高坂西都は高坂檸檬をなだめすかした後、背後に控える兄弟たちへと視線を巡らせた。

「路頭に迷うような生活が嫌なら、今すぐここから立ち去るといい」

真っ先に口を開いたのは高坂東弥だ。

「当然、ついていくさ。妹を守らなきゃならないからな」

高坂南斗は沈黙を守った。事ここに至っては、選択の余地など残されていない。

高坂西都によって、退路はとうの昔に断たれていたのだ。

高坂西都は再び口を開く。

「行かないというなら、連れていこう。これからは海外で、俺たち兄妹だけで新たな事業を興せばいい」

高坂東弥が高坂南斗の袖を軽く引き、声を潜める。

「北斗のことを考えろ。追い詰められた三男は何をしでかすかわ...

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