第767章 このチビはどこの子?

篠崎千謙は激しい頭痛に襲われていた。ここ数年、頭痛など滅多になかったというのに。

だが、このチビと遭遇してからというもの、頭がズキズキと痛み出して止まらない。

最初から空港に置き去りにしておくべきだったのだ。余計な世話など焼かずに。

運転手がドアを開けると、篠崎はさっさと車を降りた。

地面にへたり込んでいるチビが目に入り、彼は不機嫌そうに歩み寄る。

幼女が顔を上げる。その大きな瞳には涙が溜まり、口元にも雫が伝っていた。

篠崎は仏頂面で舌打ちをした。

「俺はお前の親父じゃないと言っただろうが。何を喚いてやがる」

幼女はむっくりと起き上がり、その場に座り込むとスカートを捲り上げた。...

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