第778章 このピンクのお団子ちゃんはただ者ではない

その言葉を聞いて、篠崎誠は呆気に取られた。

長所?

あれだけ悪口を並べ立てておいて、一体どこが長所だというのか。

篠崎誠は口を開いた。

「口が上手いな。その手口で兄貴を言いくるめたのか?」

「あの人は、騙されにくいよ」

「まあな。だからこそお前は賢い。父親を探しに来たと言っていたが、これだけ探しても見つからないとなると、狂言じゃないかと疑いたくもなる」

篠崎誠は、この少女がただの子供ではないと感じていた。

何の前触れもなく篠崎千謙のそばに現れ、あまつさえあの気難しい男に気に入られている。どう考えても怪しい。

少女は真剣な眼差しで答えた。

「本当のこと」

篠崎誠は目を細める...

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