第780章 チビがおねしょした?

「ママはすごいの。家族のみんなも優しくしてくれる……でも、厳しいんだ」

小さな女の子――おチビちゃんが口を開いた。

「どう厳しいんだ?」

「あちこち行っちゃダメとか、記者さんに写真撮らせちゃダメとか」

篠崎千謙は目を細めた。

「記者? ……なぁ、お前、家に帰って幸せになれるのか?」

「シヤワセって?」

篠崎千謙は少し考えてから言った。

「家族と一緒に暮らしたいか、ってことだ」

おチビちゃんはこくりと頷いた。

「ママ、おにいたん、おじちゃん」

指折り数える姿を見て、篠崎千謙は微かに笑った。生まれ育った家庭は平凡かもしれないが、家族には愛されているようだ。

おチビちゃんは病...

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