第783章 父子の初対面

少年の小さな指がキーボードの上を飛ぶように舞い、瞬く間に結城グループのシステムへ侵入を果たした。

口元がわずかに弧を描く。なんだ、楽勝じゃないか。

(こんなセキュリティ、修復したところで何になる?)

だが、すぐにモニターが赤く染まり、警告音が鳴り響く。今回は様子が違った。

「ファイアウォールを仕掛けていたとはな」

少年は即座に応戦を開始する。しかし、そのコードの羅列に既視感を覚えた。

……ママが書いたコードに似ている。

プログラマーにはそれぞれの筆跡がある。まさかここで、ママの手によるファイアウォールに出くわすとは思わなかった。

少年は舌打ちし、すぐさま撤退を選んだ。その表情は険しい...

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