第787章 結城家、絶体絶命

病院を出た篠崎千謙は、ふう、と息をついた。

これで子供の世話は何とかなる。

以前なら、親に子供を預けるなど「親の脛かじり」もいいところだと思っていたが、今は悪くないと思える。

少なくとも俺がいない間、母さんと祖母様が相手をしてくれるだろう。

機嫌の良さそうな主を見て、助手が口を開いた。

「お子様がいらっしゃれば、お祖母様のお気持ちもすぐに晴れるでしょう」

「ああ。そうすれば、家の二人が俺ばかり監視することもなくなる」

千謙は薄く笑った。子供がいるというのも、案外悪いことではないかもしれない。

少なくとも、家族からのプレッシャーに対する盾にはなる。

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