第794章 チビっ子たちの衝突

幼い星月は、まっすぐに園舎へと足を踏み入れた。

その様子を遠巻きに見守っていた園長が、そばにいた教師に声をかける。

「あの子のことは気にかけてやってくれ。何かあればすぐに私に連絡するように」

教師は慌てて頷いた。

「この子は、園長先生のご親戚ですか?」

園長は意味深長な笑みを浮かべて答える。

「余計な詮索は無用だ」

篠崎家の人間からは、あまり目立たぬようにと釘を刺されていた。子供たちの関係に悪影響が出ないようにとの配慮からだ。

教師は内心で合点がいった。この少女は、十中八九、園長の血縁者なのだろう。

教室に入った星月のリュックには、おやつがたくさん詰め込まれていた。

もとも...

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