第801章 お前の心は真っ黒

結城夫人の平手打ちが炸裂し、小太りの結城少年は足元をふらつかせた。

今まで一度もぶたれたことのない彼は、頬を押さえ、「わあっ」と声を上げて泣き出した。

その泣きっ面を見て、篠崎夫人は眉をひそめる。だが、幼い子供の頭についた傷を思い出し、心を鬼にした。

弱い者いじめをするような子供は、根性が腐っているのだ。

結城夫人は媚びへつらうような笑みを浮かべた。

「この子が分別のないことをしまして……。もうきつく叱っておきましたから。子供同士のじゃれ合いで、つい手加減できなかっただけで、本人も反省しておりますので」

篠崎夫人は冷ややかな視線を崩さない。

「怪我をしたのが自分の孫ではないから、そん...

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