第802章 悪人には悪人の天敵がいるな

しかし結城夫人は、あの太った結城少年は単なる養子であり、縁組を解消して孤児院へ送り返すという冷酷な事実を突きつけた。

だが、太った結城少年は警察に向かって喚き散らした。

「僕は結城家の跡取りだぞ! 警察ならさっさと結城家を取り戻してこい! さもないとタダじゃおかないからな!」

当初は彼が捨てられたことに多少の同情を寄せていた警察官たちも、この子供のあまりに横暴で理不尽な態度に、次第に苛立ちを募らせていった。

「坊主、君はもう育児放棄(ネグレクト)以前に、親権を放棄されたんだ。もう結城家の人間じゃない」

「僕は結城家の跡取りだ! あのクソババアに僕を捨てる権利なんてないんだ! 早く結...

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