第805章 これが子供の母親?

高坂檸檬は、一生誰かに支配されて生きるつもりなど毛頭なかった。

かつてあの男に追い出されて以来、彼女はずっと虎視眈々と反撃の機会を窺っていたのだ。どうやってあの男に報いを受けさせるか、そのことばかりを考えて。

かつては無力だったが、今は違う。

彼女が長年計画を練り上げてきたのは、すべてこの日のためだ。

「お嬢様、それならM国へ行くべきでは? ここへ来たのは、単に小さなお嬢様を迎えに来ただけですか?」

檸檬は口元を微かに吊り上げた。

「それだけじゃないわ。私の可愛いあの子が気に入っている相手が、一体どんな顔をしているのか見てやりたかったのよ」

何より、相手はあの男の親友だという。

...

ログインして続きを読む