第817章 二人揃って酔っ払う

篠崎夫人は脈ありと見て、言葉を継いだ。

「そうよ。話してくれれば、私たちがその悪い奴をやっつけてあげるわ」

「ええ、そうすれば、あなたもお母さんも安心してここにいられるでしょう? もう何も心配することはないのよ」

篠崎家のお祖母様もまた、この愛らしい幼子が心安らかに過ごせることを願っていた。

星月は目の前の二人の女性を見つめ返した。

「でも、なまえがわからないの」

篠崎夫人と篠崎家のお祖母様は顔を見合わせた。薄々予感はしていた結果だ。

以前は嘘をついているのかとも疑ったが、どうやら本当に何も知らないらしい。

篠崎夫人は幼子の頭を優しく撫でる。

「いいのよ、知らなくても気にすることはない...

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