第821章 彼女がまさかイケメンを指名?

篠崎千謙は仏頂面で、目の前にたむろする男たちを見下ろした。

この男たちは、あろうことか自分を同類だと勘違いしているのか? まさに自殺行為だ。

「おいおい、おっさん。確かに顔は悪くないけどさ、あそこの金持ちマダムはピチピチのイケメンがご所望なんだよ。アンタみたいなロートルはお呼びじゃないって」

「そうそう。俺たちのシマを荒らさないでくれない?」

篠崎千謙はわずかに顔をしかめ、傍らに控える秘書を一瞥した。

「……何をしている。さっさとこのゴミどもを追い払え」

怒りで血管が切れそうだ。

秘書が前に進み出るが、ホストたちはヘラヘラと笑いながら道を塞ぐ。

「へえ、今度は社長と秘書プレイっ...

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