第833章 この子は口が堅いな

ピンクのお団子ちゃんはぱちくりと瞬きをして、首を横に振った。

「わかんない」

篠崎千謙はしばらくピンクのお団子ちゃんを見つめていたが、やがて小さく息を吐き、その愛らしい頭をぽんぽんと撫でた。

まあいい、この子を追い詰めるつもりはない。

相手が他人であれば、口を割らせる手段などいくらでもある。だが、この幼子相手ではどうにも勝手が違った。

ピンクのお団子ちゃんはテーブルの上の食事に視線を落とした。

「これ、あとでマミーに差し入れするの。お仕事、疲れちゃってるみたいだから」

「ああ、行ってやれ」

篠崎千謙はパタパタと駆け去っていくピンクのお団子ちゃんの背中を見送り、苦笑した。

その時、...

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