第835章 なぜ彼女が十二連撃を?

高坂檸檬が操作するアバターが宙を舞った瞬間、無様に地面へと墜落した。

周囲から失笑が漏れる。

柳田奇が即座に嘲笑った。

「ハハハ、だから言っただろう。十二連撃なんて誰にでも出せるもんじゃねえって」

高坂檸檬はゲーム画面を見つめ、思案に耽る。

まただ、この奇妙な感覚。

西都兄さんが「昔のお前はゲームが好きだった」と言っていたが、もしかすると昔の私は、相当な手練れだったのかもしれない。

ふと、高坂檸檬の中に興味が湧いた。

先ほどの手順をなぞるように十二連撃を練習してみる。だが、指の動きはまだぎこちない。

柳田奇が横から野次を飛ばす。

「ほら見ろ、無駄な努力だって言ったろ」

その時...

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