第848章 この聞き慣れた贔屓の言葉

なぜだろう。この会話、どこかで聞き覚えがある。

「婆ちゃん、俺じゃないよ。なんで信じてくれないんだ? 昔からそうだけどさ」

「このろくでなしが。昔から言うことを聞かないと思ったら、キーくんが優秀で器用だからって嫉妬して、わざと陥れようとしたんだろう? いいかい、キーくんをチームに戻さないなら、お前もただじゃおかないからね」

柳田傑は電話を切り、苦痛に顔を歪めて頭を抱えた。

その光景を見ていた高坂檸檬は、息が詰まるような感覚を覚えた。

彼女は歩み寄り、柳田傑に水を一杯差し出した。

「飲みなよ」

柳田傑は高坂檸檬が隣に座ったことに気づき、気恥ずかしそうな顔をした。

「き、聞いてたんです...

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