第850章 その時、手のひらを返せるのか

高坂檸檬は、何かがおかしいと感じていた。言葉にするのは難しいが、胸の奥に小さな棘が刺さったような違和感がある。

「ママ、そっちの調査は任せたよ。僕はこっちであの男を監視しておく。三番目の叔父さんがママを探ってきたら、僕がなんとかするから」

電話の向こうから、幼いながらも頼もしい息子の声が聞こえる。

「分かったわ。でも、三番目の叔父さんを敵に回す覚悟はしておいてね。あの子たち、あなたには甘かったし、私の尻拭いも散々してくれたわ。いざとなったら、情が移って辛くなるんじゃない?」

そう問いかけながらも、檸檬自身の心も揺れていた。

「ママ、真実を知ることとそれは別問題だよ。もし叔父さんが妨害...

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