第860章 なぜ私がこんな目に

ここ最近の不運続きを思い返し、結城楓は悲嘆に暮れた。

どうして俺ばかりが、こんな目に遭うんだ?

中村詩乃はくすりと笑った。

「その点は私も興味深いわね。まあ、謎はアンドレー家の後継者に会ってみないことには解けないけれど」

相沢陽太が結城楓を見据える。

「それで、帰らないと決めたのはいいが、実家にはどう説明するつもりだ? 結城震天の一件は、国内じゃビッグニュースだぞ。かなりの人間が巻き込まれている」

結城楓は苦笑いを浮かべた。

「ああ。だが、なぜ俺が狙われるのか、その理由をはっきりさせておかないとな。結城家のゴタゴタは、篠崎千謙の奴に任せておけばいい。何と言っても、この俺様が奴のために人...

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