第873章 彼らの間はまさかこれで終わりなのか?

「いつだ?」

 篠崎千謙が淡々と口を開く。

 中村詩乃は彼に歩み寄ると、ソファに腰を下ろした。

「そういえば、ある子供の誕生日パーティーに付き合っていたんじゃなかったの? ずいぶん早いのね。家にいる『彼女』は文句を言わないわけ?」

 中村詩乃は知っていた。篠崎千謙がある子供のために、篠崎家の本宅でパーティーを開いていたことを。

「ああ。だが、もう終わった」

 篠崎千謙の表情は変わらない。

「そんなことをして、高坂檸檬とあんたの息子に顔向けできると思ってるの?」

 中村詩乃の言葉には、隠しきれない棘があった。

 篠崎千謙は平然と言い放つ。

「お前に説明する必要はない」

「もし、高坂...

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