第99章 個人の素質を捨て、狂った人生を楽しむ

高坂檸檬の反論を聞いた高坂東弥は、家長としての威厳を傷つけられたとしか感じなかった。

彼は思わず口を開く。

「高坂檸檬、家族のことだぞ。どうしてそんなやり方しかできないんだ?」

ましてや、相沢湘子の父親は、かつて高坂檸檬の命を救った恩人なのだ!

まさか高坂檸檬は、その全てを忘れてしまったというのか?

調査員の一人が見かねて口を挟んだ。

「高坂様、その物言いはあまりにえこ贔屓が過ぎるのでは。不正を働いたのは相沢湘子さんで、高坂檸檬さんと何の関係が?」

「そうですとも。高坂檸檬さんは大学入学共通テストの首席ですよ。彼女がどうやってカンニングするというんです?彼女自身が一位なんですから」

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