第8章

 ガラの翌朝、日の出を待たずして、飛鳥投資ファンドの法務チームが、翼と由美が暮らす低所得者向けアパートのドアに訴状を叩きつけた。

 召喚状は予定どおりに届いた。重い罪状――重罪にあたる児童遺棄、恐喝、詐欺――が並び、残っていたわずかな望みさえ押し潰した。翼は保釈金と弁護士費用という途方もない出費を捻出するため、みすぼらしい持ち物の最後の一つまで売り払い、法外な利息の食い物にされる借金を山のように背負い込んだ。

 それでも足りなかった。結局、彼は刑務所に入ることになったのだ。

 莉奈に至っては、東京の社交界で輝いていたバレエの天才という座から、犯罪者として有罪判決を受けた親を持つ、無一文...

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