第173章

水原念は弁明したかったが、到底そんなことができる状況ではなかった。

弁明はおろか、外へ出ることすらできない。

外にいる人たちは楽しそうに談笑している。もし今出て行けば、相手も自分も気まずい思いをするのは目に見えていた。

彼女たちが早く立ち去ってくれるよう、水原念は心の中でひたすら祈った。しかし天は味方してくれず、上原円の声が響き渡った。

「水原念?水原念はどこへ行ったの?もうすぐ回診の時間なのに、どこにいるのよ」

「わ、私……ここにいます」

水原念は深呼吸をして、扉を開けた。

先ほどまで話していた外の人たちは――「……」

水原念の姿を見るなり、彼女たちの顔は一瞬で赤く染まった...

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