第201章

朝、起き抜けの水原念のスマホが震えた。小崎空からだ。近いうちに開かれる海上のパーティーの件を確認してくる。

「知ってるよ。それに、そのときは私も戻るし」

念は顔を洗いながら、スピーカーにして通話を続ける。

「え、念も行くの?」空の声が露骨に跳ねた。「そういうの、今まで一度も自分から参加しなかったじゃん」

以前、念は一度だけ顔を出したことがある。間違って立ち入り禁止みたいな区画に迷い込み、目に入ったのはとてもじゃないが健全とは言えない光景だった。それ以来、二度と近づかなかった。

念はタオルで水気を拭い、鏡の中の自分にふっと笑いかける。

「刺激的でいい場所じゃない? 気に入ったら指で...

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