第218章

水原念は車の窓に頬をつけ、くすくす笑いながら、鈴木直哉がかがみこんで自分の吐しゃ物をきれいに片づけるのを眺めていた。

さらに水を1本開けて手を洗うと、鈴木直哉は空きボトルをゴミ箱へ放り込み、車へ向かって歩いてくる。

背が高く、すっと伸びたその後ろ姿を見て、水原念の胸は得意げに膨らんだ。

ほら、私ってすごい。適当に掴まえただけで、こんな従順なイケメンが手に入るんだから。

そうやって見惚れていた笑みが、ふっと消える。体も思わず起き上がった。

……あれ。

鈴木直哉が見えた気がした。

水原念は強く目をこすり、もう一度見る。

男はすぐ近くまで来ているのに、視界がぐらぐら揺れて、はっきり...

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