第221章

鈴木直哉の顔色がみるみる悪くなっていくのを見て、水原念は命知らずにもう一言、付け足した。

「まさか、夏目清子のベッドの上で口にしたこと、全部守ってきたわけ?」

答えなんていらない。鈴木直哉の瞳孔がきゅっと縮んだ、それだけで十分だった。

水原念は乾いた笑みを漏らす。

「あなたも同じでしょ。自分だってできないくせに、元妻の私が別の男をその気にさせるとき、何を言ったかに口出しする資格あるの?」

言い捨てて、水原念はドアを開けて車を降りた。

翌朝。

目を開けると、見慣れた部屋のつくりが視界に入った。水原念は勢いよくベッドから身を起こす。

昨夜の出来事が、走馬灯みたいに頭の中で再生され...

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