第242章

「修一? どうしてここに? こんな時間、病室で田中おじさんに付き添ってるんじゃないの?」

水原念が目を丸くして尋ねた。

田中大山は、ついさっき救命処置を終えて出てきたばかりだ。

「親父なら寝たよ。付き添いの人もいるし、大丈夫」

田中修一は近づくと、水原念の手を取って、上から下まで何度も確かめるように見つめた。

「今日、屋上から飛び降りようとした人を助けたって聞いた。おまえも落ちかけたんだろ。……平気か?」

「平気」

水原念は手首を軽く振ってみせる。

少し痛むだけで、骨には異常はなさそうだった。

「もう遅い。送っていく」

田中修一がそう提案すると、水原念は断らなかった。疲れ...

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