第284章

神代夢子が驚いたように問いかけた。

まるで、目の前に立つ女が夏目清子だとまったく気づいていないかのように。

まるで、この世界に夏目清子という人間など最初から存在しないかのように。

奥村光はすぐさま首を横に振った。「母さん、孫嫁の水原念は整形なんてしてません。前と同じ顔です」

「じゃあ、どうして直哉は、目の前のこの女が私の孫嫁だなんて言うの? ……違うわね。あの子が言ったのは「未来の孫嫁」だった? 鈴木家の孫嫁は今いる子だけよ。いつから「未来の孫嫁」なんてものが湧いて出たの。ああ~思い出した。あんた、恥も知らずにずっと、私の孫と可愛い孫嫁の間に割り込んでた浮気相手でしょう」

「その浮...

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