第181章 あいつは何様だ?

初心者コースに出た途端、陽菜は二歩も進まないうちに滑って転んでしまった。

氷川蛍が慌てて手を伸ばしたが、足元を滑らせて自分も一緒に転がってしまった。

二人の少女は雪の上に倒れ込み、顔を雪に埋めたままクスクスと笑い続けた。

「蛍お姉ちゃんの顔、雪だらけ! まるでサンタさんみたい!」

陽菜は声を立てて笑いながら叫んだ。

氷川蛍も笑って返す。

「私が陽菜ちゃんの上に乗ってるから、陽菜ちゃんは私のトナカイだね!」

立木武と氷川昴が両脇から手を貸し、手際よく二人を雪の中から引っ張り上げた。

「やれやれ」

氷川昴は呆れたように首を振る。

「お前は自分のことだけ気にしてろ。陽菜は俺たち...

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