第182章 無責任な母親

黒田奏多がその場に到着する前に、橘芹奈の一行はすでに場所を移し、このスロープの最上部へと戻っていた。

陽菜は少しずつ難易度を上げ、一番上から一番下まで滑り降りる準備を始めていた。

彼女がまだ少し怖がっていると、橘芹奈と氷川蛍が傍らで声援を送った。

「陽菜ちゃん、私よりずっと覚えるのが早いよ。私が初めてスキーをした時は、雪の上に立つ勇気が出るまで半日もかかったんだから!」

氷川蛍は陽菜の手を引き、自身の経験を交えながら直接アドバイスをした。

「転んでも大丈夫。背中にはちゃんと亀さんのプロテクターをつけてるんだから、勇気を出して思いっきり滑ってみて!」

氷川蛍の言葉が終わるや否や、陽...

ログインして続きを読む