第193章 競技場で決着をつける

海人の声は少しも抑えられておらず、周囲の者全員の耳に届いていた。

ティナの体がビクッと震え、つい先ほどまで自分に熱烈な好意を向けていた少年を、信じられないという目で見つめ返した。

紗奈もハッと我に返り、海人の手にあるサイン入りの写真を驚愕の面持ちで見つめた。

ボロを出さないよう、会場に降りる前、ティナには絶対に誰にもサインをしてはいけないと、紗奈は念を推していたのだ。

それなのに、パーティーが始まる前から、ティナはこんな大失態を演じてしまった!

紗奈の胸の奥で怒りの炎が燃え上がり、目の前のすべてを焼き尽くしてしまいそうなほどだった。

橘芹奈の計画はすべて、ここでついえてしまうとい...

ログインして続きを読む